一般財団法人 煎茶道東阿部流 [HIGASHIABERYU]

江戸初期に中国僧の隠元禅師が来朝した際、煎茶を含めた様々な中国文化を日本に紹介し、日本の人々に大きな影響を与えました。その、新しい喫茶法である煎茶を、同じ黄檗宗の僧侶である売茶翁が、京都の様々な名勝で茶店を開き、広め、お茶を通じて人間のあり方などの哲理を示しました。そして売茶翁に影響を受けた文人墨客が、煎茶を好み取り入れ幕末から明治にかけて隆盛を極めたのです。

彼らは自然の中でお茶をいただきながら、詩や書画を楽しんだと言われています。

煎茶席は、堅苦しい決まりはなく広めの外光を取り入れた解放された空間で行いますが、これは、元々文人達が俗の世界から離れ幽谷で仙人のようになりたいという思いがあったからだと思われます。

各地域で茶会は随時開催されています。ぜひ一度煎茶席を体験し、ゆっくりと丁寧に入れたお茶を味わいながら、おもてなしの心と日本独特の文化を味わってみてください。

皆さまのお越しをお待ちしています。

※茶会・茶券の問い合わせはお気軽にどうぞ。

当流では主に玉露を使用していますが、その他に煎茶、焙茶、冷茶、酒席などがあり、点前によって、様々な道具を使い分けます。

お茶の葉は主に玉露を使用します。独特の甘みと旨みが特徴です。

文人達は茶を喫することで、俗世界から仙界へ飛んで行く気分になりました。それを媒介する道具ということで茶合には『仙媒』という別称があります。

  1. お茶を計る _ 茶合と言われる道具で急須に入れる茶葉の量を計ります。
  2. 急須を回す _ 茶葉を入れた急須に湯を注ぎゆっくりとまわし、徐々に茶葉を開かせていきます。
  3. 茶を注ぐ _ 急須を回した後、茶碗にお茶を注ぎます。旨みが凝縮された最後の一滴まで根気よく入れます。
  4. 茶碗を拭く _ お客様より戻った茶碗をお湯で濯ぎ、茶巾という布で拭き、片付けます。
煎茶席とは

Tea seeds were brought from China by the monk Eisai in 1191, and Sado
(form of tea ceremony using powdered tea)was perfected by the famous Rikyu.
Sencha(leaf tea) was introduced by the monk Ingen (Yinyuan Longqi ) from China.
In the 18th century, a Zen master called Baisao left his temple at the age of 61 and spread Zen teachings.
Artisans, artists and merchants alike flocked to him and found inspiration in his ideas.


"Gyokuro" means "jade dew" is a fine green tea. For gyokuro, the tea plants are shaded for weeks after the
first buds come out in spring before picking.
Over a cup of green tea, scholars of the Chinese arts would leave the material world behind and reflect on life
spiritually and collectively. Uniquely, we also serve sake after our tea, on occasions.